メンバー
安田 一郎YASUDA, Ichiro 教授 居室: 総合研究棟610 |
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研究分野海洋物理学・海洋生態系力学・水産海洋学・気候海洋力学 研究内容海洋大循環について主に観測的手法を用いて研究しています。特に、鉛直混合は深層水・中層水や栄養塩・炭酸系物質を鉛直方向に輸送する重要な循環プロセスですが、観測が圧倒的に不足しています。我々のグループでは、海洋混合の観測手法を開発し、実態を明らかにすることを通じて、物質循環や気候・生態系の維持と長周期変動の解明につながる実証的な研究を行っています。最近では、北太平洋の表・中層水循環と潮汐が引き起こす上下混合について観測とモデルを併用した研究を進め、潮汐の18.6年変動が表中層水塊や気候の長期変動に影響を与えていることを明らかにしました。また、黒潮や親潮など日本周辺の海流系や渦の研究、それらに影響されて変動する魚の変動現象の研究、様々なセンサを搭載して水中を自動で観測する水中グライダや深層までの乱流の観測など観測手法の開発、も行っています。謎にあふれた海洋研究に熱意を持って取り組む若人の参加を待っています。 主要論文・著書
1. Yasuda, I. (2018): Impact of the astronomical lunar 18.6-yr tidal cycle on El-Niño and Southern Oscillation. Scientific Reports, DOI: 10.1038/s41598-018-33526-4 |