メンバー

荻原 成騎

OGIHARA, Shigenori

助教
地球生命圏科学講座

居室: 理学部1号館533
電話: 03-5841-4524
ファックス: 03-5841-4555
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研究分野

有機地球化学、鉱物学

研究内容

生物指標化合物(バイオマーカー)は、堆積物中に保存されている生物起源の 分子化石である。バイオマーカー研究の目的は(1)バイオマーカーの分析方 法の開発、(2)表層環境におけるバイオマーカーの分布の持つ意味の解明。 これによって根源岩中の有機物の起源、堆積環境、埋没続成にともなう構造変 化、などを解明する情報が得られる。有機地球化学は地球科学の分野以外にも 環境科学の分野にも有益な情報をもたらしている。特に化石燃料の燃焼によっ て生ずる化合物の研究は人類学、環境科学に重要な情報をもたらしている。
我々が行っているバイオマーカーの応用研究の一例として、激烈な環境に生息 するバクテリアを特徴付ける特殊な化合物の研究が挙げられる。これによって 原始地球をも含めた高温、高酸、高アルカリなどの激烈な環境におけるバクテ リアの活動に関する情報が得られる。

主要論文・著書

1. Ogihara, S., Composition of clinoptilolite formed from volcanic glass during burial diagenesis, Clays and Clay Minerals, 48, 21-27, 2000.
2. Ogihara, S., Geochemical characteristics of phosphorite and carbonate nodules from Miocene Funakawa Formation, western margin of Yokote Basin, northeast Japan, Sedimentary Geol., 123, 243-256, 1999.
3. Ogihara, S., and R. Ishiwatari, Unusual distribution of hydrocarbons in a hydrothermally-altered phosphorite nodule from Kusu Basin, northern Kyushu, Japan, Org. Geochem., 29, 155-161, 1998.
4. 荻原成騎, ODP Site 797 から見い出された燐酸塩岩層の有機地球化学的特徴、 Res. Org. Geochem., 13, 13-18, 1998.
5. 荻原成騎, モンテレー層燐酸塩岩相の自生燐灰石に取り込まれてたビチュメンの有機地化学的特徴、 Res. Org. Geochem., 12、27-34, 1997.