メンバー

櫻庭 中

SAKURABA, Ataru

助教
固体地球科学講座

居室: 理学部1号館718
メールアドレス:
HP: http://www-solid.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~ataru/

研究分野

地球内部ダイナミクス、惑星ダイナモ、地球電磁気学

研究内容

現在の研究テーマは、地球 (および他の惑星) の固有磁場のふるまいを計算機上で再現することです。地球の磁場は、地球中心部にあるコアと呼ばれる領域で液体の鉄が流動し、電流が発生することで維持されています (地球のダイナモ作用)。コアのなかで生じる流れと電磁場の変動の様子を大規模数値シミュレーションで解析しています。地磁気のふるまいを正確に予測することは、これまでの地球がたどってきた進化のみちすじを理解し、また現在およびこれからの地球表層の環境を考える上で、たいへん重要なことです。

主要論文・著書

1. Ataru Sakuraba and Paul Roberts, Generation of a strong magnetic field using uniform heat flux at the surface of the core, Nature Geoscience 2, 802-805, 2009.
2. Ataru Sakuraba and Hatsuki Yamauchi, Linear stability of plane Poiseuille flow in an infinite elastic medium and volcanic tremors, Earth Planets Space 66, 19, 2014.
3. Ataru Sakuraba, Linear magnetoconvection in rotating fluid spheres permeated by a uniform axial magnetic field, Geophysical and Astrophysical Fluid Dynamics 96, 291-318, 2002.
4. コア表面の温度境界条件が地球ダイナモにあたえる影響, 月刊地球 32, 287-293, 2010.
5. 桜庭 中, 月ダイナモの可能性について, 遊星人 (日本惑星科学会誌) 7, 235-239, 1998.