メンバー

小屋口 剛博

KOYAGUCHI, Takehiro

教授
地震研究所

居室: 地震研究所439
電話: 03-5841-2499
ファックス: --
メールアドレス:
HP: http://www.gaea.k.u-tokyo.ac.jp/~tak/

 

研究分野

火山学・複雑理工学

研究内容

火山現象や火成活動を理解するため、マグマの発生、滞留、上昇、噴火、噴煙の物理過程や結晶化、溶融、熱物質移動過程に関する素過程について理論的およびアナログ実験に基づいた研究を行っている。これらのモデルを実証する目的で野外観測についても系統的に行っている。具体的研究例としては以下のようなものがある。
(1) 地殻中のマグマ溜まり周辺での熱輸送過程。特に、溶融や結晶化の影響によってマグマの冷却時間スケールが大きく変化する点に注目してアナログ実験および数値実験に基づいたモデリングを行っている。
(2) マグマの上昇過程。火道上昇中の脱ガス過程が噴火の様相を爆発的なものから非爆発的なものに変化させる点に注目して数値的にモデリングを行っている。応力場の変化による岩脈の伝播過程の変化についても研究を行っている。
(3) 噴煙のダイナミックス。爆発的噴火による火山噴煙のダイナミックスを数値流体力学的に研究している。 1991年のピナツボ噴火の例を用いて、数値実験結果を噴煙の人工衛星画像や噴煙からもたらされた火山灰降下体積物の粒径分布と比較し、モデルの実証を進めている。
(4) 大気電場の観測によって、噴煙内部での火山灰粒子の移動過程を直接観測する手段を開発している。
(5) 噴火の経緯を復元する目的で浅間火山の1783年噴火、諏訪之瀬島火山1813年噴火の詳細な地質調査、および古文書の解釈を行っている。

主要論文・著書

1. T. Koyaguchi and K. Kaneko, A two-stage thermal evolution model of magmas in continental crust, J. Petrology, 40, 241-254, 1999.
2. T. Koyaguchi and A.W. Woods, On the formation of eruption columns following explosive mixing of magma and surface-water, J. Geophys. Res., 101, 5561-5574, 1996.
3. T. Koyaguchi, Grain-size variation of the tephra derived from umbrella clouds, Bull. Volcanol., 56, 1-9, 1994.
4. 地殻の形成(共著)(1997) 岩波書店