メンバー

塩原 肇

SHIOBARA, Hajime

教授
地震研究所

居室: 地震研究所1-709
電話: 03-5841-8287
ファックス: 03-3812-9417
メールアドレス:
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研究分野

海底地震学

研究内容

私の研究は海底地震計(OBS)の開発に根ざしており、それによって陸上観測からだけでは知ることの出来ない海洋下の地球内部構造を明らかにすることを目的としている。そのためには共同研究による海洋での観測が必須で、海域地震学・海底固体地球物理学関係の研究者グループを作って研究を進めている。現在の研究テーマは、長期・広帯域OBSの開発・改良、及びそのOBSを用いた大洋域での詳細なマントル構造の解明、等である。
地球の歴史をより良く知るためには、地球全体の内部構造をプレートテクトニクス・プリュームテクトニクスの視点から調査する必要がある。地球表面の70%は海洋であるため、大洋域では陸上観測のみで海洋下の微細マントル構造を得ることは困難であった。また、地球深部へ伝わる信号として多くの大きな地震を捉えるには長期間の広帯域観測が必要である。長期・広帯域OBSはこの目的に設計されており、実際の観測を行いながら記録品質の向上を目指している。

主要論文・著書

1. D. Suetsugu, and H. Shiobara Broadband Ocean Bottom Seismology Annual Review of Earth and Planetary Sciences, 42, 27-43, 2014.
2. H. Shiobara, T. Kanazawa, and T. Isse New Step for Broadband Seismic Observation on the Sea Floor: BBOBS-NX IEEE-JOE, 38, 2, doi: 10.1109/JOE.2012.2222792, 396-405, 2013.
3. H. Shiobara, H. Sugioka, K. Mochizuki, S. Oki, T. Kanazawa, Y. Fukao and K. Suyehiro Double seismic zone in the North Mariana region revealed by long-term ocean bottom array observation Geophys. J. Int., 183, 3, 1455-1469, doi:10.1111/j.1365-246X.2010.04799.x, 2010.
4. 塩原 肇,篠原雅尚,中東和夫 観測帯域拡大への高精度圧力計付き広帯域海底地震計の開発 海洋調査技術, 26, 2, 1-17, 2014.                 
5. 金沢敏彦,篠原雅尚,塩原 肇 海底地震観測の最近の進展 −海底地震観測システムと海底における自然地震観測の進展について− 地震2, 61, S55-S68, 2009.
6. 塩原 肇,金沢敏彦 海底地震計用軽量自律型センサーの開発 地震2, 61, 3, 137-144, 2009.