メンバー
古村 孝志FURUMURA, Takashi 教授 居室: 地震研1-503 |
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研究分野地震波データ解析・地震波の伝播計算・強震動・地震津波 災害軽減 研究内容大地震により生まれる強い揺れの原因を探り、そして将来の大地震の揺れを予測して地震災害の軽減を目的に、1)日本列島に高密度に展開された地震計データの解析により、中小地震および大地震の揺れの伝播特性と地下の不均質構造の理解、2)地震波の伝播の数値解析(コンピュータシミュレーション)による、過去地震の再現と想定地震の揺れ予測研究を進めています。東北地方太平洋沖地震(M9.0)の地震像は次第に明らかになってきましたが、依然多くの謎に包まれています。たとえば、地震の規模に対して、各地で観測された強震動(加速度)の最大レベルは、M8.2〜8.4規模のものもと同程度でした。関東での長周期地震動のレベルは、1994 年の東南海地震地震(M8.0)の半分程度でした。こうした特徴は、M9巨大地震に共通するのでしょうか。近い将来に危惧される、東海・東南海・南海地震はどうなるのでしょう。この問題に対して、過去地震の全国の地震計データの解析と、コンピュータシミュレーションによる揺れの評価研究を進めています。海溝型の巨大地震は、強震動、地殻変動、津波を同時に起こします。大地震の複合災害の評価のために、地震波の伝播と津波発生・伝播を同時に計算できる新しい数値計算手法の開発も進めています。 主要論文・著書
1. Furumura, T., K. Imai, and T. Maeda, A revised tsunami source model for the 1707 Hoei earthquake and simulation of tsunami inundation of Ryujin Lake, Kyushu, Japan. , J. Geophys. Res., v116, B02308, doi:10.1029/2010JB007918, 2011. |