メンバー
芦 寿一郎ASHI, Juichiro 准教授(兼) 居室: 大気海洋研究所751 |
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研究分野海洋地質学 研究内容沈み込み帯における流体は,変形・温度構造・物質循環に大きな影響を与える.付加プリズムの成長と流体の挙動の関係を明らかにするため,南海トラフにおいてメタンハイドレート,冷湧水,泥火山といった流体・ガスの移動を示す浅部〜表層での現行地質現象の研究を行なっている.また,南海トラフ沿いの巨大地震に関係した活断層の分布を明らかにし,それらの活動履歴の推定を試みている.研究手法としては,サイドスキャンソナーを用いた海底マッピング,ピストンコアで得られた堆積物試料の分析,反射法地震探査断面の解釈,潜水艇による海底観察・ガンマ線計測などが挙げられる.主な研究テーマは以下の通りである.1) メタンハイドレートBSRおよび冷湧水の分布からみた付加プリズムの流体ガス循環の研究, 2) 海底ガンマ線モニタリングによる冷湧水の短期変動と湧水履歴の解明, 3) 深海底活断層の分布の把握と活動度の推定手法の確立, 4) 泥ダイアピルの物質循環と活動履歴の研究, 5) メタンハイドレートBSRを用いた付加プリズムの温度構造の推定 主要論文・著書
1. Ashi, J., R. Sawada, A. Omura and K. Ikehara, Accumulation of an earthquake-induced extremely turbid layer in a terminal basin of the Nankai accretionary prism, Earth, Planets and Space, 66:51 doi:10.1186/1880-5981-66-51, 2014. |