メンバー
朴 進午PARK, Jin-Oh 准教授 居室: 大気海洋研究所771 |
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研究分野海洋地質・地球物理学(反射法地震探査) 研究内容マルチチャンネル反射法地震探査データを用いた沈み込み帯の地殻国¢について研究している。これまで、付加体の成長や海溝型巨大地震発生メカニズムの研究において絶好のフィールドとして知られている南海トラフに着目し、巨大地震破壊の鍵と考えられる地殻国¢の詳細なイメージング研究を精力的に行ってきた。1)紀伊半島熊野沖南海トラフで付加体下部へ沈み込んでいる海嶺を発見し、この海嶺とプレート境界断層の挙動との関係を明らかにした。2)紀伊半島熊野沖南海トラフで沈み込む海洋性地殻の上面から上方へ発達する分岐断層のイメージングに成功し、この分岐断層と1944年東南海地震の破壊伝播との関係を明らかにした。3)四国沖南海トラフの付加体下部で、プレート境界断層へ平行する強振幅反射面の空間的マッピングを行い、roof thrustとして考えられるこの反射面が1946年南海地震の破壊伝播に重要な役割を果たした可柏«を示した。4)四国沖南海トラフの付加体下部へ沈み込んでいる海山を発見し、この海山と付加体の成長や変形との関係を明らかにした。今後、2次元地殻国¢イメージング研究を3次元研究へ発展させ、更に統合国際深海掘削計画(IODP)の地震発生帯掘削研究と統合することで、海溝型巨大地震発生メカニズムの解明に必須不可欠なプレート境界断層の包括的理解を探求し、沈み込み帯研究の新しいパラダイムに到達したいと考えている。 主要論文・著書
1. Jin-Oh Park, Shuichi Kodaira, Seismic reflection and bathymetric evidences for the Nankai earthquake rupture across a stable segment-boundary, Earth Planets Space, 64, 299-303, 2012. |