メンバー

竹内 希

TAKEUCHI, Nozomu

教授
地震研究所

居室: 地震研究所 1-706
メールアドレス:
HP: http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/takeuchi

 

研究分野

地震学

研究内容

主たる研究テーマは地震学的な内部構造推定です. 地震学的な内部構造モデルは, その精度及び解像度から, 地球内部の構成物質やダイナイクスを制約する重要な情報源となってきました. 単にデータ量や精度を改善するだけでなく, 新たな手法開発を通じこれまでとは違った種類の構造情報を抽出し, 地震学の枠組を拡張することを試みています.
具体的な研究テーマは,
 (1) 波形インバージョン法の開発と全マントル3次元構造推定,
 (2) 稠密アレイデータのトモグラフィー法開発と微細構造推定,
 (3) 散乱地震波の新たな解析手法の開発,
などです. スパコンを駆使したり, 時には膨大な単純作業を行うことにより, データ量を確保する一方で, 波形データを良く観察し, かゆいところに手が届く解析を心がけています. 新たな道具を作りたい方, 新たな道具を使ってみたい方はぜひご連絡ください.

主要論文・著書

1. Takeuchi, N., et al., 2023. Olivine Fabrics in the Oceanic Lithosphere Constrained by Pn Azimuthal Anisotropy, J. Geophys. Res. Solid Earth, 128, e2023JB026428, doi:10.1029/2023JB026428.
2. Takeuchi, N., et al., 2020. Inversion of Longer-Period OBS Waveforms for P Structures in the Oceanic Lithosphere and Asthenosphere, J. Geophys. Res. Solid Earth, 125, e2019JP018810, doi:10.1029/2019JB018810.
3. Takeuchi, N., et al., 2017. Determination of Intrinsic Attenuation in the Oceanic Lithosphere-Asthenosphere System, Science, 358, 1593-1596, doi:10.1126/science.aao3508.
4. 竹内 希, 2009. 非球対称グローバル地球モデルに対する理論波形計算手法 〜トモグラフィーに応用された手法を中心に〜, 地震2, 61, S75-S81.