メンバー

安藤 亮輔

ANDO, Ryosuke

准教授
固体地球科学講座

居室: 理学部1号館716
メールアドレス:
HP: http://www-solid.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~ando/

研究分野

震源物理学・地震テクトニクス

研究内容

地震の発生は,固体地球のもっともダイナミックな運動の一つであり,幅広い時空間スケールにまたがる現象です.我々は,震源となる断層への応力の蓄積と破壊,内部や表層の変形など,地震発生に関する現象を理解するのに必要な包括的枠組みを作ることを目指しています.研究手法は,数値計算を使用し,各種の観測データを,基本的な物理的要素によって説明する(物理モデルを作る)というアプローチを多く取っています.最近では,スロー地震の多様な現象をシンプルに説明できる震源モデルの作成に成功しました.また,大地震の誘発や地震と火山の相互作用,天然断層の幾何学的形状など,一見複雑な地震現象の背後にある比較的シンプルなメカニズムを解き明かすいくつかの発見をしています.
一方,将来の地震を予測するのに,過去の地震を調べることは重要です.我々は,地質学・地形学と協力して,地層や地形の記録から過去の地震を復元するために,数値解析を利用した手法の開発や野外調査にも取り組んでいます.

主要論文・著書

1. Ando, R., K. Imanishi, Y. Panayotopoulos, T. Kobayashi, Dynamic rupture propagation on geometrically complex fault with along-strike variation of fault maturity: insights from the 2014 Northern Nagano earthquake, Earth Planets Space, Springer, 69: 130, 2017.
2. Ando, R., N. Takeda and T. Yamashita, Propagation Dynamics of Seismic and Aseismic Slip Governed by Fault Heterogeneity and Newtonian Rheology, J. Geophys. Res., 117, B11308, 2012.
3. Ando, R., B. E. Shaw, C. H. Scholz, Quantifying Natural Fault Geometry: Statistics of Splay Fault Angles, Bull. Seism. Soc. Am., 99 (1), 2009.
4. 安藤亮輔 訳, 新種の地震,スロースリップ, J. E. ヴィダーレ,H. ヒューストン, パリティ, 丸善, 3月号, 2013.