メンバー

船守 展正

FUNAMORI, Nobumasa

教授(委)
物質構造科学研究所/KEK

居室: KEK4号館213
電話: 029-879-6256
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研究分野

放射光科学・高圧力科学・地球惑星内部物質科学

研究内容

地球や惑星の振る舞いは、それらの天体を構成する物質の性質によって支配されています。物質は、置かれた環境に応じて、大きく構造を変え、その結果、大きく性質を変えます。したがって、地球や惑星の振る舞いを理解するためには、構成物質のミクロな構造とマクロな物性の関係を理解することが極めて重要です。私の研究グループでは、大型量子ビーム施設を運営する研究所に所属する強みを活かして、新しい装置・技術の開発に重点を置きながら、放射光をはじめとする量子ビームを駆使した地球惑星構成物質の構造物性研究を展開しています。以下に、装置・技術の開発を伴うプロジェクトとその応用について、現在進行中の例を挙げます。研究グループに所属する学生には、各人の希望に合わせて、新しいプロジェクトを立ち上げてもらうことを考えています。(プロジェクトの立案と実行にあたっては、研究所の様々な分野の専門家に協力してもらうことが可能です。)
【現在進行中のプロジェクト】
・高強度パルスレーザーを用いた衝撃圧縮下時間分解X線回折(弾塑性転移、天体衝突)
・大型プレス装置を用いた高温高圧下X線回折XAFS複合測定(液体の相転移、微量元素の化学状態)

主要論文・著書

1. D. Wakabayashi, N. Funamori, T. Sato, and T. Sekine, Equation of state for silicate melts: A comparison between static and shock compression, Geophys. Res. Lett., 41, 2014.
2. T. Sato and N. Funamori, Sixfold-coordinated amorphous polymorph of SiO2 under high pressure, Phys. Rev. Lett., 101, 255502, 2008.
3. N. Funamori, T. Yagi, W. Utsumi, T. Kondo, T. Uchida, and M. Funamori, Thermoelastic properties of MgSiO3 perovskite determined by in situ x-ray observations up to 30 GPa and 2000 K, J. Geophys. Res., 101, 8257-8269, 1996.
4. 船守展正,水の惑星の内部には原子状の中性水素?,理学部ニュース(東京大学),2015年5月号, 6, 2015.
5. 船守展正,他,新放射光源施設における高圧ビームライン提案書(日本高圧力学会),2014.
6. 船守展正,佐藤友子,地球マントル深部におけるマグマの浮沈: SiO2ガラスの超高圧条件下その場実験からの考察,Photon Factory News, 28-2, 25-29, 2010.