メンバー
前野 深MAENO, Fukashi 准教授 居室: 地震研究所2-505 |
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研究分野火山学・火山地質学・火山岩石学 研究内容火山噴火がもたらす噴出物は,マグマが地下深部から上昇,地表へ噴出し,堆積物として残されるまでの様々なプロセスを記録している。噴出物・堆積物から得られる情報は,過去の火山噴火や現在進行中の噴火活動を読み解く上で重要なヒントを与えてくれるとともに,将来の噴火について考える上での手掛かりにもなる。当研究室では,火山の噴出物や堆積物に記録されている情報(様々なスケールの構造や組織,形態,組成などの地質・物質科学的情報)をもとに,噴火に伴う諸現象(噴煙・火砕流・溶岩流・溶岩ドームなど)や堆積物の形成プロセス,噴火様式や推移の多様性,過去の噴火履歴を明らかにし,火山と噴火現象の理解を深めようとしている。堆積物のフィールド調査に加えて,室内での物理化学分析,画像解析などいくつかの手法を組み合わせて研究を進めている。近年の国内外における活動的火山の噴火では,堆積物データをもとに噴火様式や推移を再構築し,噴火を特徴付ける物理パラメータ(マグマ噴出量,噴出率など)を解明してきた。また,新しい噴火だけでなく,現代の人間社会が経験したことのないような規模の噴火,(超)巨大噴火も研究対象としており,噴火の推移やインパクトなどの諸問題に取り組んでいる。 主要論文・著書
1. Maeno, F., Nakada, S. and Kaneko, T., Morphological evolution of a new volcanic islet sustained by compound lava flows. Geology, 44, 259-262, doi:10.1130/G37461.1, 2016. |