メンバー

横山 千恵

YOKOYAMA, Chie

講師
大気海洋研究所

居室: 総合研究棟304b
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研究分野

熱帯気象学・降水・気候・衛星観測

研究内容

人工衛星による観測データや気候モデルデータをはじめ、いろいろなデータを組み合わせて解析し、世界中の降水やその気候との関わりについて研究しています。雨の降り方(特性)は多様で、例えば、強い雨は、比較的小さな積乱雲からもたらされることもあれば、メソスケールに組織化して降ることもあり、周囲の状況も異なります。日本においても同様で、梅雨末期の豪雨をはじめ様々な特性の雨がどのような状況でもたらされているのかを丁寧に解析していくことが重要です。このような降水と大規模場との関係の知識を深めていくことは、気候変動に伴う降水の変化を理解するうえでも役立ちます。さらに、降水は潜熱加熱を通してより大規模な現象や大気の大循環と密接に結びついています。この様な観点から、気候システムや気象における降水の役割についても調べています。

主要論文・著書

1. Yokoyama, C., H. Tsuji, and Y. N. Takayabu, 2020: The effects of an upper-tropospheric trough on the Heavy Rainfall Event in July 2018 over Japan. J. Meteor. Soc. Japan, 98, 235-255.
2. Yokoyama, C., Y. N. Takayabu, O. Arakawa, and T. Ose, 2019: A study on future projections of precipitation characteristics around Japan in early summer combining GPM DPR observation and CMIP5 large-scale environments. J. Climate, 32, 5251-5274.
3. Yokoyama, C., Y. N. Takayabu, and T. Horinouchi, 2017: Precipitation characteristics over East Asia in early summer: effects of the subtropical jet and lower-tropospheric convective instability. J. Climate, 30, 8127-8147.
4. 横山千恵, 2023: 温暖化がすすむと日本の梅雨はどうなるの?(p.182-186), 素朴な疑問 vs. 東大 「なぜ?」から始まる学術入門, KADOKAWA.
5. 横山千恵, 辻宏樹, 高薮縁, 2022: 平成30年7月豪雨における対流圏上層トラフの役割(第3章執筆), 気象研究ノート第246号「2018年の異常気象―記録的な広域豪雨と猛暑―」, 日本気象学会.